数字にまつわるエトセトラ ・・・ 1/4


quarts「4分の1」をつかった表現も多いです。

4分の1の時間、つまり四半時(=15分)は、時計のなかった時代には「時間の最小限の単位」ととらえられていたんですね。そんなところから、長くも短くもない『ちょっとの間』という概念が生まれたようです。

ラブレーのうそかホントか分からない逸話に由来するおもしろい表現もあります。ほんと、語学って奥が深いです・・・(説明するとめちゃくちゃ長くなるので、興味のある方は篠沢教授の著書、『フランス成句の宝庫』を読んでみてください)

それから、trois quarts「4分の3」もよく登場します。ファッションでも七部丈が定番になりつつあるように、trois quarts にはなにか人を魅了するような力があるのでしょうか?

quart – 1/4

◇ quart ◇
4分の1、四半時

trois quarts
(4分の3)=七部丈の

J’ai achete un manteau trois quarts.
『七部丈のコートを買った。』

les trois quarts
(4分の3)=大部分

les trois quarts du temps
『ほとんどいつも』

La salle de consert était aux trois quarts pleine.
『コンサートホールはほとんどいっぱいだった。』

de trois quarts
(顔が4分の3見える)=斜め前から/の

portrait de trois quarts
『斜め前を向いた肖像』

le dernier quart d’heure
『(戦闘・交渉などの)最後の正念場』

passer un mauvais quart d’heure
le quart d’heure de Rabelais
『非常につらい思いをする』

pour le quart d’heure
= pour le moment『今のところ』